【VRChat】アバターを固定して写真を撮れる「AvatarPoseSystem」を紹介!

VRChatの楽しみ方として「写真を撮る」ということがあると思います。また、フォトコン(フォトコンテスト)など写真を撮るイベントもあります。
そこで“アバターのポーズ”や”PhysBone”を固定したいと思ったことはありませんか?

その悩みは「AvatarPoseSystem」で解決することができます!

このツールを使用することで、躍動感がある写真を撮ることができるようになります。なので「AvatarPoseSystem」を使用して普段撮っている写真にアレンジを加えましょう!

「AvatarPoseSystem」とは?

「AvatarPoseSystem」(アバターポーズシステム)は、
自分のアバターから“幽体離脱”をして、アバターの姿勢や位置を自由に調整できるツールです。

VRChatでの写真撮影は意外と大変で…

  • 体の位置・角度の調整
  • 表情のコントロール
  • 撮影までのポーズの維持
  • トラッキングの限界

など、思った通りに動けない・見えない・撮れないという問題が山積みです。
実際に、フレンドに撮影をお願いしたことのある方もいらっしゃると思います。

そういったときに活躍するのがこのツール「AvatarPoseSystem」です。
自分のアバターを外から確認しながら動かせるようになるため、見た目にこだわった理想の構図やポーズを自分の手でつくることができます。

さらに、位置調整だけでなく、腕や足のボーンやPhysBoneまで自在にコントロール可能です。
なので“動かせるフィギュア”を操るような感覚で、自由な撮影が楽しめます。

「AvatarPoseSystem」の導入方法

「AvatarPoseSystem」は”Zero”さんからBoothで販売されています。

購入してダウンロードしたら「AvatarPoseSystem」を導入したいアバターのプロジェクト(Unity)を開きます。

「AvatarPoseSystem」をインポートする前に事前に必要なものがあるので忘れずに入れてください。
特に円形ゲージシェーダーは忘れがちなので注意してください。

・Modular Avatar → https://modular-avatar.nadena.dev/ja
・liltoon → https://lilxyzw.github.io/lilToon/
・円形ゲージシェーダー → https://booth.pm/ja/items/4451674

事前に必要なものをインポートしたら「AvatarPoseSystem」をインポートします。

Assetsから「ZeroFactory→AvatarPoseSystem」にあるPrefabをアバターにドラッグ&ドロップします。

これで導入は完了です!

VirtualLens2と併用する場合

VirtualLens2と併用する場合、注意する点があります。
アバターから幽体離脱をするのでその幽体離脱をした先にVirtualLens2のカメラを持ってくる必要があります。

まず、VirtualLens2をいつも通りセットアップします。
その後、Hierarchyから「AvatarPoseSystem」をクリックしてInspectorにある「Unfix Object」のタブを開いて+ボタンをクリックします。

+ボタンを押すと、オブジェクトを追加できるのでそこにHierarchyから「VirtualLens2」をドラッグ&ドロップします。

これで「VirtualLens2」と「AvatarPoseSystem」を同時に使用できます。

「AvatarPoseSystem」の使い方

操作方法について解説していきます。
初めてだと少しつまずく部分があるのでそれも踏まえて紹介していきます!

エクスプレッションメニューについて

AvatarPoseSystemのメニュー
  • AllowGrab:
    有効にするとアバターを掴んで移動できるようになります。
  • ShowHandle:
    有効にするとアバターのBoneが表示されます。掴んでBoneを調整することができます。
  • On/Off:
    アバターを固定します。
  • Timer5s:
    5秒後にアバターを固定します。
  • Timer15s:
    15秒後にアバターを固定します。
  • HideBody:
    緑色の代わりのアバターを非表示にします。
  • LockHandle:
    固定後のアバターを移動できなくします。
Exの中
  • AllowGrab:
    有効にするとアバターを掴んで移動できるようになります。
  • ShowHandle:
    有効にするとアバターのBoneが表示されます。掴んでBoneを調整することができます。
  • FixBody On/Off:
    アバターを固定します。(体のみ)
  • Body Timer5s:
    5秒後にアバターを固定します。(体のみ)
  • FixBody Timer15s:
    15秒後にアバターを固定します。(体のみ)
  • FixPB On/Off:
    PhysBoneを固定します。
  • FixPB Timer5s:
    5秒後にPhysBoneを固定します。
  • FixPB Timer15s:
    15秒後にPhysBoneを固定します。

VRChat内での操作

アバターを固定したい場合は「FixBody」を選択します。ポーズをとって固定させたい場合はタイマーなどを活用してください。

固定したBoneを移動させる場合は「ShowHandle」を有効にして青色のBoneを掴んで移動させます。移動させた先で固定させたい場合は、Boneの移動後トリガーをひきます。

アバター本体を移動させたい場合は「AllowGrab」を有効にしてアバターを掴むことで移動させることができます。「AllowGrab」が有効になっている間はアバターの周りに円が表示されます。

「AllowGrab」が有効になっているときはBoneの移動ができないので注意してください。

アバターの調整が完了したら「LockHandle」を有効にすることで、Boneの移動を無効にすることができます。
これにより、意図しないポーズ変更や移動を防ぐことができます。

あとは写真を撮るだけです!

ワンポイントアドバイス

これまでの説明でBoneの固定・移動はできるようになったと思います。ここでもう一つ「PhysBone」の固定をオフにしてみましょう!

エクスプレッションメニューから「AvatarPoseSystem」→「Ex」の中にある「FixPB On/Off」を無効にします。

こうすることで、下の動画のように髪などの揺れ物が動くようになったと思います。こうすることで風に吹かれている写真など撮れる写真の幅が広がります。うまく活用してみてください!

写真の上手な撮り方

ここでは私の写真の撮り方をレクチャーしていきたいと思います。
人によって好みが分かれるところだと思います。また、この写真撮影に正解はないと思うので参考程度にしていただけると幸いです!

① ワールドを選ぶ

ワールドの選び方のポイントとして以下の点に気を付けてみてください。

  • アバターにあったワールド(色や雰囲気など)
  • ブルームの強さ
  • 小道具がある

アバターに合っているワールドを選ぶことによって統一感が生まれます。
なので、リアル調のワールドにパステル系のアバターなどの組み合わせは避けたいです。

ブルームについては、あまりに強すぎると写真が白飛びしたりする原因になるのでおすすめしません。
調整できるワールドもあるので調べてみてください。また、VRChatの設定からも変更することができます。

小道具はあった方が写真に躍動感が生まれます。
なくてもピントや画角で調整可能なので、ないからダメというわけではないです。

VRChatの設定でブルームを調整する方法

ワールドのブルームがあまりにも強い場合はVRChatの設定から調整することができます。

lunchpad(小さいメニュー)を開いて「ディスプレイとビジュアルの調整」の部分にある「ブルーム効果の強度」を変更することで調整できるので活用してみてください。

② だいたいのポーズを取って固定する

「AvatarPoseSystem」の利点はアバターを固定するだけではありません。
固定した後に調整できるのである程度ポーズを取って固定しちゃって大丈夫です。

固定する方法はエクスプレションメニューから「On/Off」「Timer○s」を選択することで固定することができます。

空中でポーズを取りたい場合は「タイマー固定」や「OVR Advanced Settings」などを使用してください!

③ ボーンを調整する

ここからは細かいポーズの調整をしていきます。
腕や足の角度や胴体の向きなどを掴んで移動させることで調整することができます。

エクスプレッションメニューから「ShowHandle」を選択することで青色のBoneが表示されるので掴んで移動させます。
移動させた部分で固定したい場合はトリガーを引くことでその場所で固定することができます。

最初はBoneの調整が難しくて苦戦すると思いますが、慣れてきたらポーズを取らなくてもBoneの調整だけでポーズを取ることができるようになります。

④ 画角やピントを調整する

ここまで調整することができたらピントや画角を決めていきます。

アバターを移動させたい時はエクスプレッションメニュから「AllowGrab」を選択することで掴んで移動することができます。

ピントを調整したい時はVRChatのカメラの設定から「フォーカス」を選択し「フルオート」「セミオート」「マニュアル」のどれかを選びます。(調整が難しいので最初はセミオートをおすすめします
ぼかしたくないもの(アバター)を選択し「絞り値」からぼかし具合を調整します。

VRChatのカメラは縦向きにすることで縦長の写真を撮ることができます。
「おはつい」などでは縦向きの方がスマホの画面いっぱいに表示することができるので、素敵な写真になりやすいです。
なので構図などを考えた上で縦向きも上手く活用してください!

⑤ 撮影する

ここまで調整することができたらあとは写真を撮るだけです!

しかし、表情もとても大事になってくるので合わせるようにしましょう。
「AvatarPoseSystem」ではアバターを固定しても表情は固定されません。なので、ハンドジェスチャーなどで表情を合わせてください。

ハンドジェスチャーなどで表情を合わせて撮影する場合は、VRChatのカメラにあるタイマー機能を使用して撮影することで撮影しやすくなります!

「FaceEmo」など表情改変ツールを使用することでハンドジェスチャー以外でも表情を固定&変更することができるので活用していきましょう!

番外編

ここからは、写真撮影をより素敵にするツールを紹介していきます👇
「AvatarPoseSystem」と組み合わせることでとても写真撮影が捗るのでぜひ入れてみてください!

カメラに拡張機能「VirtualLens2」

「フォーカス」を使うことでより素敵な写真を撮ることができるのですが、VRChat標準のカメラでは限界があったりします。そんな時に「VirtualLens2」を使うことでより良い写真を撮影することができます。

詳しい導入方法や使用方法は過去記事で解説しているのでそちらをご覧ください!

簡単にポーズが取れる「Avatar Pose Library」

ある程度ポーズをとってから固定したほうが良いと説明しましたが、フルトラを持っていなくて上半身でしかポーズが取れないという方は「Avatar Pose Library」というツールを使用することで、ポーズを簡単にとることができるようになります。

上のボタンから「Avatar Pose Library」をVCCに追加することができます。

使い方はこの記事では省略しますが、アバターに導入することでエクスプレッションメニューから簡単にポーズをとることができるようになります。
ポーズをした後に「Avatar Pose System」で固定してBoneの調整や移動をすることで簡単に素敵な写真をとることができます。

ぜひとも両方のツールを導入して写真を撮影してみてください!

「Avatar Pose System」は無料で使用することができますが、Boothページから開発支援のために購入することもできます。使用してみて開発を応援したくなったらぜひ支援もお願いいたします!

「Avatar Pose Library」の解説記事はこちら👇

明るさ調整「Light Limit Changer」

ワールドによってアバターの明るさや色が変わってしまうことってありませんか?
そんな時に「Light Limit Changer」を使用することで、写真に合うように明るさや色を調整することができるようになります。

詳しい導入方法や使用方法は過去記事で解説しているのでそちらをご覧ください👇

最後に

本記事では「AvatarPoseSystem」を使った写真撮影の方法を紹介してきました。
紹介してきたことを意識して写真を撮影することで、素敵な写真が撮れるようになっていたら嬉しいです!

ぶいなびでは他にもVRChatやアバター改変の情報を発信しているのでご覧ください👇


記事内で使用しているもの
【アバター】Milfy:https://booth.pm/ja/items/6571299
【衣装】ΔrtemisSailor – grace -:https://booth.pm/ja/items/6617286
【衣装】メルティーセーラー:https://booth.pm/ja/items/6828940
【衣装】Pearl:https://booth.pm/ja/items/7032905
【髪】Ruby_Hair:https://booth.pm/ja/items/6865114