【Unityで実写合成】VRChatアバターとリアル写真を自然に馴染ませる方法(Avagraphy)

「旅先で撮影した実写の写真に、お気に入りのVRChatアバターを一緒に並べたい」と思ったことはありませんか?

しかし、画像編集ソフトで切り抜いて貼り付けただけでは、足元が宙に浮いて見えたり影の向きや光の当たり方が違って不自然になったりしがちです。遠近感やカメラの画角(FOV)を手動で合わせる作業も、かなりの根気と時間が必要になります。

写真撮影する度に複雑なレタッチ作業をするのは大変ですよね。

今回は、そんな悩みをUnity上でスマートに解決し、実写背景とアバターを自然に融合させる拡張ツール「Avagraphy」を紹介します!

まるまさまるまさ

実写合成って影の調整や画角合わせが難しくて挫折しがちですが、Unity上でスマートに解決できるのは嬉しいですね!

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Avagraphyってどんなツール?

Avagraphy(アバグラフィ)は、Unityエディタ上で実写背景画像と3Dアバターを組み合わせ、まるでその場に実在しているかのような高精度な合成写真・映像を作成できる撮影特化ツールです。

BOOTHショップ「べこのみせ」様から ¥1300 で販売されています。(7月31日現在、セール中で650円で販売中)

合成前の実写背景写真
Before:実写の背景写真のみ
Avagraphyでアバターを合成した後の写真
After:Avagraphyでアバターを合成

通常、実写合成でネックとなる「影の生成」や「画角の同期」といった複雑な工程を、Unity内の直感的な操作と自動化機能でカバーしてくれます。ほかにも、手前にあるオブジェクトの陰にアバターを隠す「遮蔽」表現など、慣れてきたら挑戦したい上級者向けの機能も備えています。

念のため補足すると、Avagraphyが動くのはVRChatのワールド内ではなくUnityエディタ上です。遊ぶには、撮影したいアバターをあらかじめUnityプロジェクトへ取り込んでおく必要があります。

導入と準備の手順

作業前の安全確保:作業を始める前に、プロジェクトのバックアップを取っておくことを推奨します。大切な設定を守るため、まずはプロジェクトのコピーを作成してから進めましょう。

前提条件(準備するもの)

  • Unity: 2022.3.22f1
  • VRCSDK3: VRChat Avatar 3.0
  • Post Processing Stack v2(パッケージインポート時に自動設定されます)

インポートとセットアップの手順

  1. ダウンロードした Avagraphy_v0.10.0.unitypackage をUnityプロジェクトにドラッグ&ドロップしてインポートします。
Avagraphy unitypackageのインポート画面
  1. 撮影対象のアバターをヒエラルキー(Hierarchy)上に配置します。(※Modular Avatar等を使用している場合は、事前にBakeを行ってメッシュ状態を確定させておきます)
  1. 元のアバターをCtrl+Dで複製し、撮影用の複製アバターを作ります。(※オリジナルの設定を壊さないための一手間です)
  1. 複製した方のアバター上で右クリックし、Avagraphy > Material Duplicator を実行して、アバターのマテリアルを合成調整用マテリアルへ複製・置換します。

(※オリジナルのマテリアル設定を保護し、実写合成専用のライティングや影計算を正しく適用させるための必須ステップです)

まるまさまるまさ

元のマテリアルやアバターの設定を壊さずに複製して作業できるのは、失敗がなくて安心ですね!

  1. ヒエラルキーの右クリックメニューから Avagraphy > Setup Avagraphy を実行すると [Avagraphy] というGameObjectが生成されます。生成されたオブジェクトのインスペクターにある「アバター」欄に、複製した撮影用アバターをドラッグ&ドロップして割り当てます。

使い方:アバターを実写に自然に馴染ませる

1. 実写背景の読み込みと画角(FOV)の調整

背景にしたい実写写真を読み込みます。写真にExif(撮影情報)が含まれている場合、カメラの焦点距離(Focal Length)を自動解析してカメラの画角を同期してくれます。

まるまさまるまさ

写真のExifデータから画角(FOV)を自動解析してくれるのは、手動調整の手間が省けて本当に助かります!

2. アバターの配置と位置調整

背景の構図に合わせて、シーン内でアバターの立ち位置を移動・回転させます。トランスフォームハンドルで直感的に動かせるので、「ここに立たせたい」と思った位置へ感覚的に合わせ込めます。

3. 接触影(Contact Shadow)と環境光のセット

接地感を決定づける最も大切なステップです。足元などの接触面に発生する「本影」の色、最大距離、ガンマ指数、ぼかしの大きさをインスペクターから微調整します。また、実写の写真全体のトーンに合わせて環境光(Ambient Light)のカラーを調整します。

4. ポーズ・表情とアニメーションの演出

ヒューマノイドポーズや左右の手のジェスチャーを個別に指定できるほか、FXスロットに登録したアニメーションを再生したり、エディタ上でシェイプキーを直接操作して表情を作り込んだりできます。「決めポーズで撮りたい」「自然な微笑みにしたい」といった細かなこだわりも、この段階で仕上げられます。

5. Playモードでの撮影・キャプチャ

Unityの再生(Play)モードを押すと、PhysBoneや風の挙動、視線制御(追従オブジェクトへの視線追従)がリアルタイムに動作します。お気に入りの構図が決まったら、レンダリング実行ボタンをポチッと押すだけ高解像度画像を出力できます。


Avagraphyのここがすごい

従来の影生成では、影がぼやけすぎて足元が浮いて見えたり、逆に黒い塊になって悪目立ちしたりしがちでした。しかし Avagraphy はアンビエントオクルージョン様の本影(Contact Shadow)を個別に計算・制御できるため、接地感が段違いになります。実際に近所の公園で撮った一枚にアバターを立たせてみたところ、影の向きも濃さもすっと馴染んで、拍子抜けするほど簡単に「そこにいる」感じが出ました。

まるまさまるまさ

編集中の負荷を軽くしてくれる機能まであるので、重いアバターでも快適に作業できますね!

このツール、実写合成のハードルを大きく下げるこれ1本で完結する撮影ツールです。

さいごに

画像編集ソフトでレイヤーを何枚も重ねて色調補正や影を描き込んでいた時間が、Unity上で直感的に完結するようになります。実際に旅先で撮った一枚で試したところ、足元の影が地面にピタッと吸い付いて、思わず二度見しました。もう手放せません。外部ソフトでの複雑なレタッチなしでアバターと実写が馴染む快適さを、これ1本でぜひ体感してみてください。

まるまさまるまさ

外部ソフトでの複雑なレタッチなしでここまで馴染むのは本当に快適。アバターとの思い出写真がたくさん増えそうです!