VRChatでアバターが重くなる原因の1つが「テクスチャ」です。
VRChatのアバターは見た目の多くの部分がテクスチャ(画像データ)で構成されており、ここを最適化することでVRChatの軽量化につなげることができます。
高解像度のテクスチャは見た目が綺麗な反面、そのまま使用してしまうと、ダウンロードサイズの増加・読み込み時間の増加・フレームレート(FPS)の低下といった問題が発生しやすくなります。
この記事では、VRChat テクスチャ軽量化の基本から実践方法までを、初心者の方にもわかりやすく解説します!
さらに、lilAvatarUtilsを使ったVRChatテクスチャの一括調整テクニックも紹介します!
もくじ
なぜVRChatアバターは「テクスチャ軽量化」が必要なのか
VRChatのアバターは、見た目の情報の多くを「テクスチャ」が担っています。
しかし、テクスチャの解像度が高すぎると、以下のような問題が起こります。
・容量増加 ⇒ アバターのダウンロードサイズが大きくなる ⇒ 読み込み時間の増加
・メモリ負荷増 ⇒ フレームレート低下
特に、複数人が集まるワールドでは、テクスチャ軽量化が快適なプレイに直結します!
のと 自分だけでなく周りの人の体験にも影響するので、可能な範囲で軽量化を意識していきましょう!
テクスチャ設定で見るべき2つのポイント
まず、テクスチャの確認方法を説明します。
「① アバターや服、アクセサリーなどのテクスチャを確認したいもの(メッシュ)を選択」し、その中から「② マテリアルを選択」します。
マテリアルの項目のうち、「③ “メインカラー”や”影”の項目を展開すると使用しているテクスチャが表示」されます。

テクスチャを選択するとInspector欄(デフォルトは画面右側に表示)に設定項目など様々な情報が表示されます。
色々な項目が表示されますが、この中で確認して欲しいのが「Max Size」と「Compression」の2つです!

Max Size(最大解像度)
「Max Size」を変更することで、テクスチャの最大表示解像度を制限できます。
数字を小さいものにすることで容量を下げられ、例えば4096を2048に変更することで容量を約1/4にすることが可能です!
しかし、解像度を下げすぎると画質が劣化してしまう為、アバターの見た目を確認しながら調整することが大切です。

のと 解像度は1段階上がると縦・横がそれぞれ2倍になるので、画素数は4倍になります。
その為、理論上は解像度を1段階下げることで容量が約1/4になります。
Compression(圧縮品質)
「Compression」はVRChatにアップロードする際の圧縮品質を決める設定です。
Low⇒Normal⇒Highと圧縮品質を高くするごとに、テクスチャは綺麗になりますが容量は大きくなります。
適用する部位に合わせて適切に設定することで、画質を保ちながら軽量化をすることが可能になります。

テクスチャ軽量化の方法
「Max Size」と「Compression」の2つを変更することでテクスチャの調整をしていきます。
「Max Size」は数字の欄を選択し、プルダウンの中から指定したい解像度を選択、その後「Apply」を選択することで確定され解像度が変更されます。
変更をやめる場合は「Revert」を選択してください。

例としてマヌカちゃんの衣装で比較してみましょう。

2048から変更すると容量が下がっていることが確認できます。
ただし、服のストライプや名札がぼやけてしまっています…
そんな時は「Compression」を変更することで調整していきます。
圧縮品質を「Nomal Quality」から「High Quality」に変更することで、容量を抑えつつ綺麗な見た目にすることができます。

lilAvatarUtilsで効率的にテクスチャ軽量化
あとはアバター全体に使用されているテクスチャ全てに設定をしていけば良いですが…アバター全体のテクスチャを1枚ずつ調整するのはとても大変ですよね?
そんな時はに便利なのがlilAvatarUtilsです!
lilAvatarUtilsは
・使用テクスチャの一覧表示
・Max Sizeの一括変更
・Compressionの一括変更
などができる軽量化支援ツールです!
たくさんのテクスチャを1つずつ選択して設定する手間を大幅に減らすことができます。

導入方法
VCC(ALCOM)を使用した導入方法を説明します。
すでにlilToonを利用している方は、②の”プロジェクトへの追加”からで問題ありません
① 下記リンクからlilAvatarUtilsの公式ページに移動し、「VCCに追加」を選択します。

のと VCC(ALCOM)やツールの追加方法の詳細は下記記事で紹介しているので、参考にしてください!
② VCC(ALCOM)で該当プロジェクトの「Manage Project」を選択し、一覧から「lilAvatarUtils」を追加します。

以上で導入完了です!
使用方法
導入後、プロジェクトを開いたら画面上部の「Tools」を開き、「lilAvatarUtils」を選択します。

専用のウィンドウが表示されるので、上部の「None」となっている個所に「アバター」を「ドラッグ&ドロップ」します。

のと 「衣装」や「アクセサリー」などではなく「アバター」を追加するように注意してください!
アバターを入れると使用されているテクスチャと現在の設定が一覧で表示されます。

今回は試しにマヌカちゃんのテクスチャの中で2048以上のもののMax Sizeを一段階下げ、Compressionを「High Quality」に変更してみます。

それぞれの項目を変更できたら左上にある「適用」を選択すると、変更が反映されます。

40MBあったテクスチャが16MBまで軽量化することが出来ました!

服やアクセサリーなど、細かく見ていくとテクスチャがぼやけてしまっている箇所はありますが、ぱっと見の見た目はそこまで大きく変化していません。

のと アップロードした際はテクスチャ以外の要因もある為、テクスチャの容量分ダウンロードサイズ等が下がる訳では無いですが、効果は出ています!
実際にlilAvatarUtilsを使用している様子を動画にしたので、良ければ参考にしてください!
動画で使用しているバージョンは古いため、一部操作が最新版と異なっております。
詳細は記事の方を参考にしてください
テクスチャ軽量化のコツと注意点
部位ごとに解像度を調整する
全身の解像度を一律で下げてしまうと、顔や衣装の模様など、きれいに見せたい部分がぼやけたような見た目になってしまうことがあります。
そのため、顔や髪、細かい模様のある衣装などのテクスチャはあまり下げないようにするのがよいでしょう。
また、「ノーマルマップ」は凹凸を、「マスクテクスチャ」は模様などを描いていることもある為、これらのテクスチャの軽量化後に見た目が変になっていないか、確認をするようにしましょう!

のと 基本的に「ノーマルマップ」は青背景に虹色のような線、「マスクテクスチャ」は白黒のみで描かれています。
テクスチャ軽量化が反映されているか確認する
設定を変更した後に、ちゃんと容量が変わっているかを確認しましょう!
ケース① 解像度・圧縮品質の設定が反映されない
Max SizeやCompressionを変更しても、解像度や圧縮品質が変わらないことがあります。

この場合、テクスチャの設定がアップロード環境ごとに固定されていることが原因の場合があります。
テクスチャのInspector欄にて「Max Size」や「Compression」の項目の上にあるタブを変えると、アップロード環境ごとのテクスチャ設定をすることが可能です。
この時、「Override For ~」に✓が入っていると、デフォルトの設定ではなくそれぞれの環境の設定が優先されてしまいます。

「Override For ~」の✓を外すか、それぞれのアップロード環境ごとの設定を変更することで、テクスチャへの設定が反映されます。
ケース② 解像度・圧縮品質は変わるのに容量が大きいまま
解像度は変更されても、容量が他よりも大きい場合があります。
例えば下のテクスチャの場合、同じテクスチャでどちらも解像度は2048、圧縮品質はNormal Qualityですが、「2.7MB」と「21.3MB」と大きな違いがあります。

この場合、テクスチャのFormatが設定されていることが原因の場合があります。
テクスチャのInspector欄には「Format」という項目があります。
「Automatic」になっていることがほとんどですが、これらのどれかが選択されていると容量が大きくなることがあります。

基本的には「Automatic」を選択するようにしましょう。
不要なテクスチャは変更・削除する
別の色のテクスチャなどに変更した際に、「メインカラー」のテクスチャは変えても、「輪郭線」など他の項目のテクスチャを変更し忘れてしまうことがあります。
そうすると本来1枚で良い部分にテクスチャが2枚使われるため、テクスチャを軽量化しても容量が増えてしまいます。

lilAvatarUtilsではデフォルトだとアバター内のメッシュ順にテクスチャが表示されるため、変更前のテクスチャが使用されていないか、確認してみましょう!
不要なものはメインと同じものに置き換えたり、削除したりしましょう。
lilAvatarUtilsを使用する場合、変更したいテクスチャを変更前のテクスチャの上に”ドラッグ&ドロップ“し、「適用」を押すことでテクスチャを一括で変更することが出来ます。

また、テクスチャを展開することでどの部分(メッシュ)で使われているどのマテリアルかを確認することが出来ます。
もし不要であれば下部にある「参照元から削除」から削除するのも手の1つです。

Crunch Compressionを使用しない
テクスチャのInspector欄には「Crunch Compression」という項目があります。
これはUnityに搭載されている画像を圧縮する機能です。
画像圧縮と聞くと軽量化に効果がありそうに思えますが、VRChatではあまり効果が無く、公式ドキュメント(※1)にも「本当に必要な場合を除き、Crunchは使用しないでください」と記載がされています。
その為、基本的にはCrunch Compressionは使用しないようにしましょう!
「Compression(圧縮品質)」と「Crunch Compression」は異なる内容の為、間違えないよう注意してください!

※1 公式ドキュメント…Developer Update – 14 March 2024
番外編:lilAvatarUtilsの便利な機能2選!
lilAvatarUtilsにはテクスチャの設定変更以外にも様々な便利な使い方があるので、今回はその中から2つ紹介をしたいと思います!
マテリアルの確認・一括変更
lilAvatarUtilsの上部のタブから「マテリアル」を選択するとアバターに使用されているマテリアルを確認することが出来ます。

テクスチャの変更と同様にマテリアルも変更前のマテリアルの上に変更後のマテリアルを”ドラッグ&ドロップ“し、「適用」を押すことで一括で変更をすることが可能です!

のと 衣装などは異なる色のマテリアルを用意してくれていることが多いので、変更する際にlilAvatarUtilsを使うと便利です!
光の当たり方を確認する
上部のタブから「ライティング」を選択すると、”周囲に光が無い状態”や”光が強い状態”など複数の状態でのアバターの見え方を確認することが出来ます!

「暗いところで髪の毛だけ光っちゃう…!」などをVRChatにアップロードする前に確認することが出来ます!

上記のようなアバターの一部だけが明るくなってしまうのは、そのパーツの明るさの上限値・下限値が周囲のパーツと揃っていないことが原因です。
以下の記事で紹介している「Light Limit Changer」を使うことで簡単に統一することが出来るので、ぜひ参考にしてみてください!
さいごに
lilAvatarUtilsを活用して、テクスチャ軽量化をして快適なVRChatライフを楽しんでください!
2026年2月1日 内容の見直し・更新
lilAvatarUtilsの公式ドキュメントはこちら↓
様々なアバター編集補助ツールが入ったパッケージです。
使用したアバター
マヌカ ちゃん
オリジナル3Dモデル「マヌカ」 製作者: 진권/ジンゴ このモデルはBlender 2.83で製作されました。 他のプログラムでの互換性は保障いたしません。
ぶいなびではunity関係の記事に力を入れております!! 是非 #アバター改変ナビ を見て頂けたら嬉しいです!!











