【VRChat】アバターの色改変で必要な「テクスチャ・シェーダー・マテリアル」の知識を解説!
いそいそ

こんにちは!イソさんです!

突然ですが!VRChatにおける「色」って、とても大切ですよね…。色は自分自身を表現する個性になります。

ということで今回の記事では

① シェーダーとは?
② シェーダーの種類
③ シェーダーの導入方法
④ シェーダーを使うのに必要な「テクスチャ」「マテリアル」について
⑤ テクスチャ、マテリアル、シェーダーの設定方法について

この5つを解説していきます!

また補足動画もありますので、難しいと感じた方はこちらの動画を見ながらセットでブログを読み進めて頂けるとより簡単に理解できますので是非こちらも参考にしてください!!

① シェーダーとは?

まずシェーダーというものはどんなものなのかについてですが・・・

この服、なんか質感がいいですよね~。若干透けてる部分とかレースっぽくなってますし…短パンも布っぽくなってますねぇ…少し影もかかってますね…。

そう!そこです!シェーダーはこのような質感や影を表現することができる機能になります!

いそいそ

設定次第ではリアルっぽさを出すこともできるぞ!

そしてシェーダーには質感や影以外に、明るさなど色々設定できる項目があるので、アバターの飾りつけには最高の機能になっているんです…!

またシェーダーですが、色々な種類があります!物によって特徴が違ったり使える機能が全然違ったりしますので1つずつ見ていきましょう!

② シェーダーの種類

① lilToon

言わずもがな知られた日本VRChatで一番有名であろうシェーダーです。

Boothで販売されているアバター、服、小物などのシェーダーはlilToonで設定されていることがほとんど。なぐらいよく使われているシェーダーです。

とりあえず入れておけば損はありません。

個人的な特徴としては設定項目が豊富なところ。

こちらがlilToonの簡易設定の項目なんですが・・・明るさ、影設定、発光設定などなど…色々あります。

Unlit_WF_ShaderSuite

こちらもVRChatでよく使われているシェーダーですね。

比較的古めのアバターや衣装で使われていることが多いシェーダーです。

最近だとlilToonとUnlit_WF_ShaderSuiteどちらも設定されている衣装なども多いイメージ。

Sunao Shader

④ ユニティちゃんトゥーンシェーダー2.0 (UTS2)

Poiyomi Toon Shader

こちらは比較的リアル調に近いシェーダーになりますね。

大きな特徴としてかなりリアルな影を映せること、キラキラや炎など特殊な表現ができることがありますね。

使われている衣装、小物などはかなり少ないですが・・・使いこなせれば全然違うイメージのアバターを作れるかもしれませんね。

と、有名なシェーダーはこのようなものがあります。

いそいそ

ただシェーダーはBoothのページを見るときに詳細欄を確認すると制作者さんが使用シェーダーを書いていることが多いから詳細欄のチェックをオススメするよ!

③ シェーダーの導入方法

シェーダーは2種類の導入方法があります…。

① VCCから導入する

ただ、ツールの導入方法とシェーダーの導入方法は全く同じですので、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

② Unity Packageから導入する

アバターや衣装をUnityに導入する手順と全く同じです!

詳しくはこちらの記事をご覧ください!

シェーダーを使うのに必要な「テクスチャ」「マテリアル」について

さぁ!シェーダーの導入もできたし準備もできました!よし!ですね!

ですがシェーダーを使いこなすにはもう少し知識が必要です…。

画像はイソさんが使っている自作髪飾りです。

実はこんな感じでアバターも服も小物も最初は真っ白な3Dモデルになっているんですよねぇ…。

でもこのままだと色が無くてなんだか味気ないですよね…。

そんな3Dモデルに色を付けるのに使うのが「テクスチャ」「マテリアル」になります!

① テクスチャ

テクスチャは3Dモデルに色を付けるときに使う画像のこと。

基本的にこの画像を貼り付ける形で色を付けています。

なのでテクスチャを編集して差し替えればどんな色だって作れちゃいますよ!

ただし・・・テクスチャだけでは3Dモデルに色を付けることができません。そこで必要なのが…。

② マテリアル

マテリアルはテクスチャを3Dモデルに貼り付ける際、質感や色合いなどを調整するためのもの。

この球体のようなものがマテリアルです。これを3Dモデルに設定することで色と質感を設定することができます。

実はこのマテリアルの中にシェーダーが設定されているので、このマテリアルを使うことでシェーダーをいじって調整することができます。

先ほど「3Dモデルはテクスチャを貼り付けることで色を付けている」とイソさん言いましたが、正確な原理としては「テクスチャをこのマテリアルに設定(貼り付け)し、マテリアルを3Dモデルに設定することで色や質感を出す」が一番最適な答えになります。

つまり、アバターなどに色を付けるにはテクスチャだけでなくマテリアルの設定が必要になるんですよね…。

ということで!ここからはテクスチャのマテリアル設定方法とシェーダーの設定方法、マテリアルをアバターに貼り付ける方法を解説していきます!

⑤ テクスチャ、マテリアル、シェーダーの設定方法について

今回はシアンちゃんの目の色を変えてくため、諸々設定していきます。

① 基本的な設定方法

まずUnityの赤い丸付近の何もない場所を右クリック。

次にCreateをクリックして赤い丸にあるMaterialをクリック。

新しいマテリアルが作成されます。

その後新しく作ったマテリアルをクリックし、設定画面を開きます。

その後赤い丸の中にある「Albedo」の隣にある■に使いたいテクスチャをドラッグ&ドロップします。

マテリアルにテクスチャが設定されました。

次はシェーダーを設定していきます。

赤い丸の中にあるShaderをクリックするとUnity上に入っているシェーダーが表示されます。

シアンちゃんのシェーダーはlilToonなので、今回はlilToonを使用していきますね。

lilToonに切り替わりました。

後はシェーダーの設定画面から色々設定すればいいのですが・・・

アバターなどの色替えをする場合、元から設定されているマテリアルは、既にシェーダーで諸々設定されていることが多いです。なのでこのままだと1からシェーダーの設定をしなければなりません。

ただでさえ設定項目の多いシェーダーの設定を再設定するのは、あまりにも大変です…。

そこで!元から設定されているシェーダーの設定を引き継ぎつつ新しいマテリアルを作る方法を紹介します!

② 設定を保持しながらテクスチャを差し替える方法

今回は目を含めた顔のマテリアルを変更したいので顔のマテリアルをコピペします。

(なので元から設定されているマテリアルをコピペすればOK!)

PC側のctrlキー+Dキーを押して複製。

マテリアルを複製しました。

ということで複製したマテリアルのテクスチャを変更します。

今回はlilToonでテクスチャを変更していきます。

赤い丸の中にあるメインカラー/透過設定(色替え)をクリック。

メインカラーの設定画面が出てくるので赤丸の中にある「色」の隣にある■部分に使いたいテクスチャをドラッグ&ドロップ。

テクスチャが差し替えられました。この状態ならシェーダーの設定もそのまま残った状態になっています。

この状態で変更したい部分にマテリアルをドラッグ&ドロップすれば…

色を変更することができました!シェーダーの設定もそのまま残っています!

いそいそ

ただしシェーダーによってテクスチャを差し替えらえる■はそれぞれバラバラな場所にあるので要注意!

分かりやすい動画はこちら!

おまけ lilToonの設定を変更して髪色を変えてみよう

せっかくシェーダーの設定方法をある程度覚えれたので、今回はおまけとしてlilToonを使った髪色の変え方を実践してみましょう!

というわけで先ほど目のテクスチャを変更したシアンちゃんを用意しました。

ここから髪色を変更していきます!

今回はシェーダーの設定を変更するので一度マテリアルをコピペしてバックアップを残します。

このコピペでバックアップを残す工程、Unityをする上で凄く大切なので何か作業をするときにはバックアップを必ずするようにしましょう!!!(大切)

いそいそ

実際イソさんは何度かバックアップを忘れてデータを紛失しました(経験者の顔)

まずはマテリアルのメニューを開いて設定項目の中からメインカラー/透過設定をクリックしてメニューを開きます。

色メニューが出てきたので好きな色にいじいじします…。

はい!色が変わりました!ヨシ!!!と言いたいところなんですが・・・

このシアンちゃんの場合はいいんですが、この髪色変更方法の場合、マテリアル全ての色を変更する設定になるので、マテリアルに髪以外の部分が入っていた場合、同じく色が変わってしまいます…。(ケモミミとか)

ですので、髪色を変更するときには、PSDファイルなどを使用したテクスチャを変更する方法での改変を強く推奨します!!!

ここまで理解できた方は次のこちらの記事を是非!!

いそいそ

PDSファイル(ペイント系ソフト)を使ってアバターの色改変・テクスチャをいじっていきましょう!!